フェリークルーズはあいにくの雨でした。
前島埠頭から出発して舞鶴湾をでて、栗田湾を見ながら宮津湾を目指し、宮津湾の中でターンして天橋立を眺めながらまた舞鶴湾をめざすという3時間のクルーズです。お客さんは約600名。お食事をとりながら船旅を楽しむというちょっと日常をはなれた贅沢なひとときが人気で今回で4回目の開催となります。
青葉山も槇山も山頂あたりはもやに煙っていました。
私は4階のデッキの担当でしたが、とにかく風が冷たく外海に出ると風がさらに強くなってゆっくりと景色を眺める余裕もないほどでした。
お客さんは寒いのでちょっと見たらすぐに中に入ってしまわれるので、せっかく下調べしのにガイドする間もないのが残念でした。
でも、帰路では京都からこられた方や地元舞鶴のお客さんと、ガイドでなくお話しする機会がありました。
京都からこられた年配の女性の方は「舞鶴なんて何にもないところだと思っていたけど、いいところですね。今日は来てよかったわ」と言ってくださいました。こういう言葉を聞く時が舞鶴人として、舞鶴のガイドとして最高の幸せを感じるときなのです。
また、舞鶴生まれで、若い頃市外に出ていて、また舞鶴に戻ってきているという女性は「市外に出ると舞鶴の良さがわかるのよ。本当に素晴らしいまちですよ、舞鶴は」と言ってくださって、私も「本当にそうですねえ!」と意見が一致して寒さもひと時忘れました。
海から見た舞鶴は緑が多くて島や半島のたたずまいがすてきでした。